グリーンファイナンス
グリーンファイナンスによる資金調達
本投資法人は、「環境・社会・ガバナンス(ESG)」へ配慮した資産運用を行っており、その取り組みの一環として、グリーンファイナンス(グリーンボンド、グリーンローン等)の実施を通じて、持続可能な環境・社会の実現を目指します。
グリーンボンドとは
グリーンボンドとは、環境に配慮した事業に充当される資金を調達するために発行する債券であり、一般的には国際資本市場協会が定める「グリーンボンド原則」に則って発行されます。
グリーンローンとは
グリーンローンとは、グリーンボンドと同じく環境に配慮した事業に充当される資金を調達するための借入れであり、国際ガイドラインである「グリーンローン原則」に準拠したものです。
グリーンファイナンス・フレームワーク
本投資法人は、「グリーンボンド原則」、「グリーンローン原則」に即したグリーンファイナンス・フレームワークを策定しています。
詳細については、以下をご参照ください。
2024年6月改定 グリーンファイナンス・フレームワーク(PDF)
グリーンファイナンス・フレームワークの概要
- 調達資金の使途
本投資法人はグリーンボンドまたはグリーンローンによって調達した資金と同額を、以下の適格クライテリアを満たすグリーンビルディングの取得資金、改修工事資金、またはこれらの資金のリファイナンスに充当します。
【適格クライテリア】
①グリーンビルディング
以下の第三者認証機関の認証のいずれかを、グリーンボンドの払込期日時点またはグリーンローンの実行日時点で有効な認証を取得済みまたは今後取得予定の建築物
- BELS
- BELS認証(平成28年度基準):5つ星、4つ星、3つ星 ※物流施設においてBEI=0.75超を除く
- BELS認証(令和6年度基準)における以下のレベル
- 非住宅:レベル6、レベル5、レベル4
- 再生可能エネルギー設備がある住宅:レベル6、レベル5、レベル4、レベル3
- 再生可能エネルギー設備がない住宅:レベル4、レベル3
- CASBEE建築評価認証・CASBEE不動産評価認証:S、A、B+ランク
- 自治体版CASBEE:S、A、B+ランク ※工事完了日から3年以内のものに限る
- LEED認証: Platinum、Gold、Silver ※LEED BD+Cの場合はv4以降
②改修工事
以下のいずれかを満たす改修工事
・適格クライテリアの①の認証のいずれかについて星の数またはランクの1段階以上の改善を意図した改修工事
・エネルギー消費量、温室効果ガス排出量または水使用量のいずれかを30%以上削減することが可能な改修工事 - プロジェクトの評価・選定プロセス
資金使途とする適格プロジェクトは資産運用会社において、財務部及び運用部がプロジェクトの候補を選定し、代表取締役社長を最終決定権限者とするサステナビリティ委員会にて最終決定します。 - 調達資金の管理
本投資法人が保有するグリーンビルディング取得価額の合計額 × 総資産有利子負債比率(直近の期末時点) + 改修工事等に投じた金額によって算出された負債額(以下「グリーン適格負債額」といいます。)をグリーンファイナンスの残高の上限とします。
グリーンファイナンスの残高が、グリーン適格負債額を超過しないよう管理します。また、グリーンファイナンスの残高が存在する限り、ポートフォリオ単位で充当済み資金を内部で追跡・管理します。 - レポーティング
①資金充当状況レポーティング
本投資法人のグリーンファイナンスに関する資金充当状況は以下の通りです。
① グリーンビルディングの取得価額の合計額(注1) | 1,229億円 |
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② 総資産有利子負債比率(注1) | 47.7% |
③ 改修工事等に投じた金額 | - | グリーン適格負債額(①×②+③) | 585億円 |
(注1)2024年6月末時点
グリーンボンド発行残高 | 3,500百万円 |
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グリーンボンド未充当額 | - |
グリーンローン借入残高 | 9,999百万円 |
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グリーンローン未充当額 | - |
グリーンボンド
名称 | 発行額 (百万円) |
未充当額 (百万円) |
利率 | 発行日 | 償還期限 | 資金使途 | インヴィンシブル投資法人 第9回無担保投資法人債 (グリーンボンド) |
1,700 | - | 1.200% | 2023年 9月21日 |
2028年 9月21日 |
グリーン適格資産であるホテルマイステイズプレミア赤坂の取得資金の一部として調達した借入金の返済資金に充当 | インヴィンシブル投資法人 第10回無担保投資法人債 (グリーンボンド) |
1,800 | - | 1.297% | 2023年 12月14日 |
2028年 12月14日 |
グリーン適格資産であるホテルマイステイズ富士山 展望温泉の取得資金の一部として調達した借入金の返済資金に充当 |
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グリーンローン
名称・借入先 | 借入額 (百万円) |
未充当額 (百万円) |
利率 | 借入日 | 返済期限 | 資金使途 | ニューシンジケートローン(012) みずほ銀行 三菱UFJ銀行 三井住友銀行 三井住友信託銀行 日本政策投資銀行 三十三銀行 野村信託銀行 |
8,970 | - | 3ヵ月円 TIBOR +0.60000% |
2024年 1月16日 |
2030年 3月14日 |
グリーン適格資産であるホテルマイステイズプレミア富士山 展望温泉及びロイヤルパークス桃坂の取得資金の一部として調達した借入金の返済資金に充当 | ニューシンジケートローン(013) みずほ銀行 三菱UFJ銀行 三井住友信託銀行 日本政策投資銀行 |
1,029 | - | 3ヵ月円 TIBOR +0.60000% |
2024年 3月14日 |
2030年 3月14日 |
グリーン適格資産であるホテルエピナール那須の取得資金の一部として調達した借入金の返済資金に充当 |
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②インパクトレポーティング
本投資法人は、グリーンファイナンスの残高が残存する限り、ウェブサイト上で以下の指標を公表します。
環境認証の取得状況(適格クライテリアを満たすもの)
詳細については、外部評価ページの外部評価取得物件一覧をご参照ください。
エネルギー消費量、温室効果ガス排出量、水消費量、廃棄物重量
詳細については、環境への取組みページの環境目標をご参照ください。