ご挨拶

インヴィンシブル投資法人 執行役員
コンソナント・インベストメント・マネジメント株式会社
代表取締役社長

福田直樹

この度の令和6年能登半島地震により被災された全ての皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。被災地域の皆様の安全確保と被災された皆様の生活が一日も早く平穏に復することをお祈り申し上げます。

投資主の皆様には平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。インヴィンシブル投資法人(以下「本投資法人」といいます。)の第41期(2023年7月1日~2023年12月31日)(以下「当期」といいます。)の運用状況と決算についてご報告申し上げます。 当期は、3年超に及んだ新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が終息し、国内のレジャー需要が堅調に推移したことに加え、円安の追い風を受けたインバウンド需要の回復も相まって、ホテルの業績は大幅に回復しました。海外保有ホテルを含め、客室単価を重視するホテルオペレーターの戦略もあり、各ホテルにおいて客室稼働率はコロナ禍前の2019年の水準をやや下回るものの、客室単価は2019年の水準を大きく上回る状況が続いたことで、人件費や水道光熱費をはじめとするコストの上昇を吸収し、結果としてGOPは2019年同期と比較して増加しました。

このような環境の中、当期は本投資法人として4年ぶりとなるグローバル・オファリングによる公募増資を実施し、旗艦物件となる「フサキビーチリゾートホテル&ヴィラズ」をはじめとする国内ホテル6物件を取得しました。その結果、J-REIT最大の規模を誇る本投資法人のホテルポートフォリオは更に拡大し、運用資産規模は5,000億円を超えるとともに、物件のクオリティ、エリア・ホテルタイプの分散という点でも一層充実したポートフォリオを構築することができました。

財務面では、前述の公募増資のほか、本投資法人として初となるグリーンボンドを発行したことに加え、借入期間の長期化、返済期限の分散化を図り、さらには固定金利借入比率を大幅に上昇させる取組み等により、財務基盤の安定性が大きく向上しました。 また、サステナビリティ活動についても継続的に推進しており、2023年の「GRESBリアルエステート評価」においては「3スター」を獲得しました。

これらの結果、当期は営業収益18,819百万円、営業利益12,588百万円、当期純利益11,032百万円となり、1口当たり分配金は1,640円とさせていただきました。1口当たり分配金は、コロナ禍前の2019年12月期(1,725円)には及ばないもののこれに近い水準まで回復しました。 当期末後の2024年1月には本投資法人初となる個人投資家向けの投資法人債を発行し、資金調達手段の一層の多様化を図りました。今後はさらなる物件取得や取得済物件の収益を向上させるバリューアップ工事の実施などについても積極的に取り組んでまいります。

コロナ禍を乗り越えた今、内部成長、外部成長、財務戦略、サステナビリティの全ての面において、投資法人価値を更に高めるべく鋭意取り組んでまいります。投資主の皆様には、引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。