ご挨拶

インヴィンシブル投資法人 執行役員
コンソナント・インベストメント・マネジメント株式会社
代表取締役社長
福田直樹
投資主の皆様には平素より格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
インヴィンシブル投資法人(以下「本投資法人」といいます。)の第40期(2023年1月1日~2023年6月30日)(以下「当期」といいます。)の運用状況と決算についてご報告申し上げます。
当期は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が大幅に緩和し、2023年5月8日以降、感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同じ5類感染症に引き下げられたこと、継続的なドル高・円安により海外旅行の代替として国内観光需要が高まったこと等により、国内ホテル需要の回復が顕著なものとなりました。インバウンド需要についても、2022年10月の水際対策の緩和以降、月を追うごとに外国人の入国者数が増加し、全国各地で多くの外国人観光客の姿が見られるようになりました。
このような環境下、本投資法人の保有する国内ホテルの客室稼働率は概ね80%前後、コロナ禍前の2019年との比較で9割程度まで回復した水準で推移したことから、本投資法人の主要なテナント兼オペレーターである株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメントは、当期においては賃料減額措置を必要とせず、本投資法人は原契約条件に従って固定賃料に加えて変動賃料の支払いを受けることができました。
一方、ケイマン諸島に保有するホテルについては、航空会社の人員不足等の影響により、米国との間の商業便の就航便数が2019年水準までは回復していないことから、国内ホテルと同様、客室稼働率は2019年の水準には戻っていませんが、ADRが大きく上昇し、これによりRevPARは2019年を上回る水準に回復しました。
財務面では、2023年5月に3年ぶりとなる投資法人債(3年債、5年債)を発行したほか、既存借入金の借換えにおいても前期までは期間1年の短期借入に集中していましたが、3年以上の長期借入中心にシフトしています。
これらの結果、当期は営業収益15,914百万円、営業利益10,356百万円、当期純利益8,913百万円となり、1口当たり分配金は1,464円とさせていただきました。1口当たり分配金は、コロナ禍前の2019年の水準まであと一歩のところまで回復させることができました。
当期末後の7月には、4年ぶりとなるグローバル・オファリングにより新投資口を発行し、借入金と併せて、8月1日付で旗艦物件となる「フサキビーチリゾートホテル&ヴィラズ」をはじめとする国内ホテル6物件を取得し、J-REIT最大の規模を誇る本投資法人のホテルポートフォリオは更に拡大し運用資産規模で5,000億円を超えるとともに、物件のクオリティー、エリア・ホテルタイプの分散という点でも一層充実したものとなりました。
8月10日には、コロナ禍以降制限されてきた中国人の日本への団体旅行が中国政府によって解禁されたとの発表もあり、今後更なるインバウンド需要の増加が見込まれることから、本投資法人として更なる収益の向上に努めて参ります。
足元においては世界的なエネルギー価格高騰、物価上昇など、対処すべき課題もありますが、投資主の皆様のご期待に応えられるよう、内部成長、外部成長、財務戦略、サステナビリティの全ての面において、投資法人の価値を更に高めるべく鋭意取り組んで参る所存です。
投資主の皆様には、引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。